*6月の講師 |

6月12日(月)

将棋棋士
杉本 昌隆 氏

弟子 藤井聡太の学び方
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6月12日(月) |
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将棋棋士 杉本 昌隆氏
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弟子 藤井聡太の学び方 |
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ご存知、史上最年少五冠と九段昇段を達成した藤井聡太竜王(タイトル数、肩書は2022年8月現在)の師匠。今年の正月までお年玉をあげていた心優しき師匠。厳しい勝負の世界でありながら穏和な人柄がにじみ出ている。師匠に威厳はいらない、弟子がものを言いやすい雰囲気を作りたいと。藤井竜王は「才能型?努力型?」と聞かれ「環境型」と答えたとか。師匠のおやつの時間を必ず設けるという環境が、強さと優しさを生み出したのか。楽しみにしたい。
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7月8日(土) |
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映画作家 河 直美氏
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真実に向き合うこと、そのまなざし |
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ドキュメンタリー、フィクションの域を超えて独自の映像世界を創る河直美。総監督を務めた公式映画「東京2020オリンピックSIDE:A/SIDE:B」では、登場人物たちの顔が画面に大写しされ、その目の動きから伝わる迫力で、彼らの想い、内面の数々を見事に表現した。国境や時代も関係なく、フィクションとリアルの境界線を越えて作品を創っていく河直美の、被写体へのアプローチ、作品を創る上での覚悟や想いとは。
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8月8日(火) |
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女優・落語家 三林 京子氏
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本当のお茶を飲んでいますか? |
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文楽の二世桐竹勘十郎の娘として大阪に生まれる。幼い頃から日舞、清元、三味線、鳴物、笛などになじみ、その後も狂言、フラメンコ、落語を究める(桂すずめ)など芸域を広めている。女優としては山田五十鈴の付き人修行から始め1970年芸術座の「女坂」で初舞台を踏み、数々の賞に輝いた。以後舞台、映画、テレビで活躍。NHKの大河ドラマや連続テレビ小説に数多く出演した。芸術の美しさは「心」にあり、という話に期待。
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9月10日(日) |
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武者小路千家家元後嗣 千 宗屋氏
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茶の湯の美−想いとかたち |
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一服の茶に侘びの心を求め芸術の域にまで高めたのは日本人の美意識であろう。千利休の末裔であり、茶道・武者小路千家の次期家元たる千宗屋氏は、古美術から現代アートに至るまで、領域を限定しない審美眼と感性を持ち、2008年には国の文化交流使としてニューヨークを拠点に世界各国で活動した。茶の湯を知ることは日本文化の美を知ること、自身の心を見つめることに他ならないとは氏の持論である。
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10月5日(木) |
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写真家 今森 光彦氏
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人と自然との共生 〜里山にいのちをつなぐ |
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水田と雑木林を中心とした里山環境は、熱帯雨林にもひけをとらないほど多様な生物の宝庫。琵琶湖をとりまく自然と人との関わりを長年撮影し、「里山」という言葉とその大切さを世に広めた。広大な敷地に30年かけて造り上げた理想の里山は、数十種類の鳥や蝶が飛び交う生き物の楽園。一方で熱帯雨林から砂漠まで世界の辺境地の取材も続けた。木村伊兵衛写真賞、土門拳賞などを受賞。美しい映像に浸りながら、身近な自然に思いを馳せたい。
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11月7日(火) |
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脚本家 三谷 幸喜氏
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笑いのツボ、ここだけの話 |
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代表的な作品は?古畑任三郎、新選組、真田丸、それとも鎌倉殿、どれにしようか。子どもの頃からミステリーと喜劇に興味を示し、歴史マニア。好きだったものが物語を生み出している。ドラマの主役たちは優しくて可笑しい、そして深い人間性にあふれる。役者の魅力を理解し、新しい可能性を見いだして引き出す。だから、記憶に残る当たり役となる。ドラマ、映画、舞台でまだまだ三谷ワールドを体験したい。
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12月5日(火) |
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国立劇場おきなわ
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琉球芸能の美と心 |
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国の重要無形文化財「琉球舞踊」は、琉球王朝時代に中国からの使者を歓待するために創作された「古典舞踊」、明治以降、民謡や風俗を取り入れて発展した「雑踊」、近代の踊り手によって作られた「創作舞踊」に分類され、沖縄の伝統楽器で奏でられる独特の旋律に華やかな紅型などの衣装で舞われる。国立劇場おきなわ芸術監督の金城真次(きんじょうしんじ)氏による琉球舞踊の歴史や鑑賞のポイント等の解説を交えながら琉球の薫りを存分にお楽しみあれ。
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