●プロフィール●

6月16日(土)昼・夜

作家
池澤 夏樹

震災と社会

いけざわ なつき

1945年生まれ。北海道帯広市出身。埼玉大学理工学部中退。‘75年から3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。‘87年に『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』など。東日本大震災に関わる著書として、原発の危険を論じた『楽しい終末』、自然と人間の関係を扱った『母なる自然のおっぱい』、ボランティア活動を書いた小説『タマリンドの木』、天災をテーマの『真昼のプリニウス』、風力発電を書いた『すばらしい新世界』、その続篇『光の指で触れよ』がある。震災の全体像を描く長篇エッセー『春を恨んだりはしない』を最近、刊行。